仮想通貨市場に迫る多重リスク
1月31日の金融マーケットは大幅に乱れ、その余波が仮想通貨の領域にも及びました。ビットコイン(BTC)をはじめとする主要暗号資産が急落し、投資家の不安感が一気に高まったのです。では、その原因となった要素にはどのようなものがあるのでしょうか。
関税発動で強まる不透明感
米国政府は2月1日付でメキシコ、カナダ、中国からの輸入品へ関税を本格導入すると発表し、市場の先行きに一気に不透明感が広がりました。その結果、投資家はリスクを回避しようと動き始めます。
主な影響としては、
- 米ドルや米国債など安全資産への資金シフトが加速
- 株式相場の下落に伴い、仮想通貨市場からも資金が流出
- ボラティリティの高い資産が売り込まれ、BTCは急落
一般的に、将来への懸念が高まると投資家はハイリスク資産から資金を引き上げ、より堅実な投資先へと移行する傾向があります。今回の関税導入が、その典型的な動きを後押しした形です。

関税の影響で、こんなに仮想通貨も動くのですね…

そうですね。市場は不透明な状況を嫌いますので、経済に影響を及ぼす可能性のある政策発表があると、リスク資産は売られやすくなります。
ハイテク株の急落と暗号資産市場の連鎖
AI分野で台頭中の中国企業「DeepSeek」が、高性能なオープンソースAIモデル「R1」を公開したことで、半導体関連の銘柄が大きく値を下げました。
- エヌビディア(NVDA)は前日比3.7%の下落
- テック株の逆風を受け、ナスダック市場も軟調
- テクノロジー株と連動性が高いビットコインにも売り圧力が波及
もともと仮想通貨市場はナスダックとの相関が強いとされており、ハイテク銘柄の下落はそのまま暗号資産の価格にも影響を及ぼしやすい状況です。今回のAI関連のニュースがリスク資産全般の不安定要因となり、相場全体が揺れ動く結果となりました。
デリバティブ清算による急落の連鎖
ビットコインの急落を受けて、仮想通貨のデリバティブ市場では多くのロングポジションが一斉に強制清算されました。
- 約7億7,000万ドル相当のポジションがロスカットの対象に
- 急変動がさらなる売りを誘発し、市場全体が急落
- ソラナ(SOL)やドージコイン(DOGE)などのアルトコインも大きく変動
特に高レバレッジを利用していた投資家のポジションが相次いで解消されたことが、売りの連鎖を生む結果となり、仮想通貨市場全体が不安定化しました。
揺れる主要アルトコインの動向
今回の相場の変動はビットコインだけにとどまらず、イーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)、リップル(XRP)といった主要アルトコインにも波及しました。
- イーサリアム(ETH): 一時的に値を下げたものの、3,000ドル台を維持
- バイナンスコイン(BNB): 取引量がわずかに減少したものの、価格面への影響は限定的
- リップル(XRP): 市場全体の不安定さを受けて取引量は減少したが、相対的には堅調な推移をキープ
今後の相場をどう読むか
仮想通貨はこれまでにも、急騰と急落を何度も繰り返してきました。今回の下げが一時的な調整で終わるのか、あるいは長期的な下落局面への入り口となるのかは、今後の経済情勢や市場心理を注視する必要があります。
強気シナリオ(市場回復が期待できる場合)
- 米連邦準備制度(FRB)が利下げを示唆し、市場全体がリスクオンに向かう
- 株式市場の持ち直しがビットコインや主要アルトコインの反発を後押し
- ビットコインが重要なサポート水準を死守すれば、再び上昇トレンドへ復帰
弱気シナリオ(さらなる下落が続く場合)
- 米国の関税問題が長引き、世界経済の先行きに不安が増大
- 株式市場の下落が続き、仮想通貨への資金流入が低迷
- ビットコインが主要なサポートラインを割り込むと、売り圧力が一段と強まる
投資家が意識すべき戦略
仮想通貨の価格は変動が激しいため、十分なリスク管理が求められます。
- 短期トレード
- ボラティリティを活かし、明確な損切りラインを設定しながら小刻みに売買する
- 長期投資
- ビットコインやイーサリアムといった有力銘柄を中心に、押し目買いを狙う
- リスクヘッジ
- ポートフォリオの一部を金(ゴールド)や米国債、ステーブルコインなどの安定資産で保持し、市場の先行きを見極める
今回の下落が一過性に終わる可能性は十分ありますが、世界情勢に左右されやすい市場だけに、慎重な見極めと柔軟な対応が重要となります。
情報ソース:
追記:チェコ国立銀行のビットコイン外貨準備提案とECBの反応
1月30日、チェコ国立銀行(CNB)のアレシュ・ミフル総裁は、外貨準備の最大5%をビットコインで保有する提案を中央銀行理事会に提出しました。
この提案の背景には、仮想通貨市場の成長とビットコインの分散型資産としての可能性があると指摘されています。
しかし、欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁はこの提案を退け、ビットコインは流動性、安全性、確実性の観点から中央銀行の外貨準備には適さないと明言しました。
この発言により、ECB加盟国の中央銀行がビットコインを準備資産として採用する可能性は低いと考えられています。

結局、今後の動きはどうなるのでしょうか?

短期的にはボラティリティが高い状況が続くでしょう。しかし、ETF承認の影響が強まれば、市場に新たな資金が入り、回復の可能性もあります。

ふむふむ…関税、市場の流れ、リスクオフ…なるほど!

お、珍しく時事ネタもちゃんと聞いてるね?

はい!つまり…今はケーキを買うのも大変になっちゃうの!?

いや、そういう話ではありません…。

だって!円安の影響で小麦粉も値上がりちゃうし、バターも高くなるよね!?ケーキ我慢しないといけないの?

なんか違う方向で真剣に考えていますね…。ねえ陽菜…

いや、逆に今買わないとケーキの値段も…!いまのうちにケーキたくさん食べないと…

(2人とも本当に真剣だから突っ込まないでおこう…)
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